年下のオトコノコ。
教室に着けば、先ほど肩を落として帰っていった水嶋くんがなぜかいる。
「あ、先輩、おはようございます!今日二回目ですね、運命ですね!」
嬉しそうに話しかけてくる水嶋くんに、少しだけ教室がざわついた。
「や、ここ私の教室だし…いるよねそりゃ…。」
呆れて言えば、先ほどまで水嶋くんと話していた駿介が入ってくる。
「お前、また優斗の告白断ったんだって?」
「うるさいなあ。駿介には関係ないでしょ。」
持っていた鞄を自分の机に置きながら返事をする。
「飽きないよなあ、優斗も。」
「飽きるわけないじゃないですか。毎日先輩に会って話して、すっごい楽しいですよ!俺、先輩のこと大好きだから、先輩がいるだけで毎日が新鮮で面白いです。」
「そんな恥ずかしいこと、教室で言わないで…。」