年下のオトコノコ。
悩める年下くん。
ジリジリと照りつける日差し
うるさいセミの鳴き声に
暑い気温が夏本番を伝えている。
ガンガンにクーラーを効かせた部屋でアイスを食べながら、夏休みの宿題を片付ける。
「終わらん!休憩!」
晴香がシャーペンを投げて床に横になる。
「晴香もアイス食べたら?」
のんきにアイスを頬張りながらそう言うと、晴香は珍しく「いらない」と答えた。
夏休みは始まったばかり。
「星羅は明日?実行委員。」
「そうだよ。」
「めっちゃ夏休み潰れてるね。」
ケラケラと笑って、夏休みのスケジュールを見る晴香。
誰のせいだ、誰の。
「なんかさ〜、夏休み明けてから各クラスで出し物とか決まるわけじゃん。こんなに集まってむしろ何すんのって感じなんだけど。」
ざっくりと書かれたスケジュールを見ながら、めんどくさい気持ちが勝っている。