年下のオトコノコ。
やっぱアイス食べよ〜なんて起き上がってアイスを食べ始めた晴香。
「ま、それだけ大地先輩に会えるってことで!」
「なんだかな〜。」
あの日から、夏休みはまだ一度も学校には行ってない。
「せっかくなら夏祭りでも誘ってみたら?」
「バカなの?」
「なんでよ。」
「出来るわけないじゃん。」
「はーっ、ほんと星羅って奥手っていうか、なんていうか…。」
モタモタしてると夏恋先輩にとられるよ!
なんて言われる始末。
「まあ夏恋先輩も大概か…。何年幼なじみするつもりなんだろ。」
カラン、とコップに注がれた麦茶の中で氷が溶ける音がした。