夜の太陽~女嫌いの先生と~
「って、あれぇ…」

キッチンで冷蔵庫を開けるも、中にはイチゴジャムとマーガリン、お茶、調味料などしかなく、朝食にできそうなものがなかった。

そういえば、昨日で食パンは全て使い終わってしまっていた。

「忘れてたなぁ…買いに行こう」

ありがたいことに、家からコンビニまでは徒歩3分くらいで着く。

自分の部屋に戻ると、パジャマを脱いで半袖のワンピースに着替えた。

手ぐしで髪を整え、財布と家の鍵を手にとって、玄関へ向かう。

サンダルを履いて、夏の外へ踏み出した。

まだ朝とはいえ、日が照らす道は暑い。

なるべく日陰を通ってコンビニへ歩いていった。

コンビニには、店員さんと出勤前らしきスーツ姿の人が二人。

皆、働いてる人。

私も早く仕事決めて働かないとなぁ…。

食パンだけを買って、店内の端に何種類か置かれているフリーペーパーの前で立ち止まった。

求人誌が四種類…とりあえず全部持っていこう。
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