恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
甘くて、酸っぱくて
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なんだか、怖かったことも嬉しかったこともドキドキしたことも含め色々ありすぎたし枕も違うし眠れないんじゃないかしら。


と思っていたけれど、なんてことはない、シャワーしてベッドに転がった途端、夢も見ないくらいに泥のように眠った、翌朝。


今日は土曜で、このまま直帰だという話だからオフィス用じゃなく楽な格好でいいよ、と言われているのだけどそれはそれで何を着ればいいのか迷う。
といっても所詮は仕事の後だし帰るだけだし、春色のテーパードパンツにオフホワイトのラフなブラウスで準備完了。


そして東屋さんも当然、スーツじゃなくて私服のはず、とちょっとドキドキしていたのだけど。


ライトグレーのVネックにデニムパンツというほんっとうにシンプルでラフな出で立ちで部屋まで迎えに来てくれ、扉を開けた途端にうっかり悲鳴が出そうなほどに格好良かった。


どうしよう、足が長いです。
多分、裾上げしなくていい人種の人です。


ホテルをチェックアウトして車に乗り、昨日とは服装が違うだけでなんだかちょっとつかの間のデート気分だと、内心で楽しんでいた時だった。


「今日、時間ある?」

「え?」


なんの時間だろ?
と首を傾げて運転席の横顔を見た。
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