恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
……右、だっけ?
いや、左……前にも道がある。どれ?
土産物屋がどの方角にもずらりと並んでいて、
どんなとこでバス降りたっけ?
多分、大型バスが何台も停めれるような大きな駐車場だろうけど、どんな場所だったかさっぱり思い出せない。
みんなにくっついて移動してれば大丈夫だろうと思って、何にも特徴とか見つけていなかった。
最悪だ、恥ずかしい。
この年で迷子なんて。
といってもこうなったらもう、一人ではどうにもできそうにないので仕方なく携帯を手に取れば、ちょうど西原さんからかかっていたところだった。
「西原さん! すみませんはぐれましたぁ!」
『良かったー。いつの間にかいないんだもん。大丈夫、まだ時間あるから。今みんなバスのとこまで戻って来てて……方向わかる?』
「いえさっぱり。人に聞きながら行くので、なんか特徴とか駐車場の名前とか、」
わかりやすい目印のようなものを聞こうとして、突然手の中から携帯が抜き取られた。
いや、左……前にも道がある。どれ?
土産物屋がどの方角にもずらりと並んでいて、
どんなとこでバス降りたっけ?
多分、大型バスが何台も停めれるような大きな駐車場だろうけど、どんな場所だったかさっぱり思い出せない。
みんなにくっついて移動してれば大丈夫だろうと思って、何にも特徴とか見つけていなかった。
最悪だ、恥ずかしい。
この年で迷子なんて。
といってもこうなったらもう、一人ではどうにもできそうにないので仕方なく携帯を手に取れば、ちょうど西原さんからかかっていたところだった。
「西原さん! すみませんはぐれましたぁ!」
『良かったー。いつの間にかいないんだもん。大丈夫、まだ時間あるから。今みんなバスのとこまで戻って来てて……方向わかる?』
「いえさっぱり。人に聞きながら行くので、なんか特徴とか駐車場の名前とか、」
わかりやすい目印のようなものを聞こうとして、突然手の中から携帯が抜き取られた。