恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
東屋さんがご飯を用意してくれてる間に、シャワーを使わせてもらうことになった。
手の力も入らなかったけど、足もなんだか膝に力が入らなくてふわふわして、東屋さんが心配してくれたけど、立てないほどではない。
熱いシャワーを頭からかぶれば、すっきり目も覚めて……。
目も、覚めて。
脱衣所で身体を拭いていて、鏡に映った自分の身体に、びっくりした。
「な、何これっ……」
胸元につけられたのは知っていた。
それもなんか数が増えてるけど、それはまだ、いい。
見えないとこだし。
問題は首筋だ。
小さいのは勿論五百円玉くらいの大きなのも一つ、髪を下したところで丸見えな場所にいくつもいくつも、キスマークが付けられていた。