恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
残念、今から旅館とかなんて予約するのは難しそうだし……って、泊まりって意味ではなかったのだけど、なんかこれって私から旅行に誘ってしまったような。
大胆なお誘いをしてしまったと急に気恥ずかしさが増して彼から離れようとしたのだけど。
「ふあっ!」
逆に両腕でしっかり腰を抱き止められてしまった。
「まあ、なんとかなるか」
「え、いいんですか」
「いいよ。じゃあ今夜、計画立てにうちに来る?」
「やった!行きます!」
腕の中ではしゃぐ私を、東屋さんの目がとても優しく見下ろしていて。
「……じゃあ、俺も仮充電しよ」
そんな台詞で、艶も増す。
ぽう、と見惚れる私の唇を啄んだ。