恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
仕事を終えて外で食事を済ませた後、約束どおり海の予定を立てるために東屋さんのマンションで二人で過ごす。
玄関を入ってすぐ、今日の東屋さんは少し性急だ。
靴を脱いですぐ、ビジネスバッグを落とした音がしたと思ったら、その場でいきなり抱きすくめられた。
「あっ、海の計画は?」
「先に充電」
額にキスを何度か落として、東屋さんがネクタイを緩めた。
ちょっと強引な腕に腰を拐われて、あっという間に寝室だ。
スーツの上着を脱ぎ捨てて、服を剥ぎ取られながらベッドの上に押し倒される。
「あ、や! ダメ!」
胸元や鎖骨辺りで唇を遊ばせる彼を、慌てて制止した。
「何」
「痕付けたら、水着着れなくなります」
「あぁ……」
そうか、と少し納得したような素振りは見せるものの。
東屋さんの目がじっと胸元を見て、指が肌を撫でて物凄く、物言いたげだ。
「……は、恥ずかしいからダメです」
「……わかった。……っか、それより水着ってどんなの?」
「え? 白のビキニですが」