恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
「今回は、東屋のことだし心配しなくても上手くやるよ。一花は何か言われても適当に躱してればいい。その方が東屋に面倒かけない」
「はい! 面倒かけないように自分の身は自分で守ります」
東屋さんが心配してくれたことが、有難すぎて身に余る。
絶対、面倒はかけるもんかとしっかりと頷いた。
「じゃあ週末出張の準備をしておけよ」
「はい! は?」
「金曜、東屋と一泊な。土曜は直帰でいい。金曜までに終わりそうにない仕事は他に割り振るから」
東屋さんと。
出張、一泊?
いえ、何もない。
何もないのはわかってるんですけど。
東屋さんと。
出張、一泊。
三回反芻したところで、頭はパンクした。