社内公認カップルの裏事情 〜ヲタクの恋は攻略不可能?〜

言い訳をしていると、少しずつ声量が小さくなっていった。

それは、この言い訳では勝てない。そう、分かってしまったからだ。


「それは、俺の責任じゃないでしょ。河合さんが、飲み会に行けない理由を全部俺だけに押し付けたからそうなったんでしょ?」

案の定、私が並べた言い訳では勝てるわけはなく、彼は呆れたようにそう言ってまたテレビゲームと向き合った。

いつもこうやって余裕そうな彼を見ていると、本当に私の方が子供みたいで、それにまた腹が立ってしまう。


「もういい」

私は、ソファーに腰をかけている真樹の背中にそう一言だけ残して、自分の部屋に引きこもった。





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