私の物語(仮) ~ 生きてる意味知る為に~学生編

学校が休みになると子どもは外泊が許された

休みの間は 子供は残っていない

とても静かになる

私はリハビリを受けなくてはならず 家に帰れない時もあった

その時の医師は女の先生で 私のことを考えてのことだったけれど なんで自分だけ帰れないのかと思い泣いたのを覚えている

私以外リハビリを受けている子は一人もいなかった

外泊を許可されると嬉しかった

けれど全く何も出来ない自分がいた

家の中で 手すりなしでは 身動きができない とても不便だった

今まで 何気なしに出来ていたことなのにと何でできなくなったのかと その頃はまだ考えていなかった

手助けなしでは 家にはいられなかったが 家に帰って来れただけで嬉しかった

外泊をしてサザエさんを見る度に病院に戻りたくないと泣いていた

不自由な生活から右手で何でもできる知恵をつけなくてはならなかった

何をするにも練習や助けが必要だった

この頃から私の中で私だけの世界に入ろうと思った

こっちの世界は偽りの世界だと思って生きようと思った

この世界には幾度も助けられていた
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