私の物語(仮) ~ 生きてる意味知る為に~学生編

六年生と言えば どうしても避けられないのが 卒業式

ずっと出たくない 嫌だと思っていた 行事だった

この学校の卒業式は 一人ずつゆっくり 階段を上がり 証書を受け取り 舞台向かって右上にマイクがあり 一人一言 喋らなくてはならなかった

卒業生は 私含めて 四人だった

救いだったのは 私は順番が 最初でも最後でもなかった事だ

最初の人や最後の人は 余計な動きをしなくてはいけない

よくわからない人へのお辞儀など それも何回も どちらも目立つ嫌な役だ

前から二番目だった 私はそれをしなくてよかったけれど 四人しかいないのだから目立つ事にはかわりなかった

私の場合 普通ではない歩き方をしている

それと同時に 階段を上がる時の歩き方はとても悪い
上がっている最中もつま先が階段にあたり 鈍い音が響いていた

物凄い緊張で 手首 足首は 曲がり歩くのもぎこちない

まるで壊れかけのロボットの様 ロボットより悪かったと思う

緊張しすぎて死んでしまうのではないかと思う程 ドキドキしていた

マイクで一言話すのも 本当に嫌だった

心にも思っていないような言葉を話さなくてならないのに意味などあるのだろうか?

その時期には 風邪が流行っており 皆体調が悪かったので 式が短く早く終わった
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