鬼社長の魅惑のボイス。
「それは、言ってからのお楽しみだ!」
社長は、そう言うとニヤリと笑った。
言ってからのお楽しみ?
社長は、一体
私を何処に連れて行く気なのだろうか?
「それよりもさっさと機嫌を直せ。
そんなんだと仕事に差し支える。
社長に相手にふて腐れてるとかいい度胸だな?
お前……」
何故だかキレだす社長。
ガミガミと説教をされてしまう。
原因は、自分のくせに。
本当に……社長は、よく分からない性格だ。
鬼みたいに怖いし。
そして何とか仕事を片付けると
私は、社長に同行する。
車に乗り込み向かった先は、
スタジオだった。
ここは……?
「社長。ここは、何処ですか?」
「ここでオーシャンのアフレコを
やっているんだ」
オーシャンのアフレコ!!?