鬼社長の魅惑のボイス。

「それは、言ってからのお楽しみだ!」
社長は、そう言うとニヤリと笑った。

言ってからのお楽しみ?

社長は、一体
私を何処に連れて行く気なのだろうか?

「それよりもさっさと機嫌を直せ。
そんなんだと仕事に差し支える。
社長に相手にふて腐れてるとかいい度胸だな?
お前……」

何故だかキレだす社長。
ガミガミと説教をされてしまう。

原因は、自分のくせに。
本当に……社長は、よく分からない性格だ。
鬼みたいに怖いし。

そして何とか仕事を片付けると
私は、社長に同行する。

車に乗り込み向かった先は、
スタジオだった。

ここは……?

「社長。ここは、何処ですか?」

「ここでオーシャンのアフレコを
やっているんだ」

オーシャンのアフレコ!!?

< 26 / 79 >

この作品をシェア

pagetop