鬼社長の魅惑のボイス。
社長に逆らえない。
ラジオの仕事が終わりやっと
車で帰ることが出来る。
もうすでに午前1時を過ぎていた。
「どうだった?俺の仕事風景は?」
社長が感想を聞いてくる。
どうもなにも……。
「凄く素敵でした。生アフレコ……オーシャンと
トールのところなんて感動ものでしたし。
日比木君や鈴木様の声を生で聴けるなんて
夢のようでした。
もちろんカイ様もですが……」
「それにカイ様のラジオ。
新曲も早く聴きたくてウズウズしてますし
あの甘いイケボ……抱かれてもいいぐらいに
素敵でした」
うっとりしながら
今日の出来事を思い出していた。
あぁ、夢のようだったわ。
「ほう……抱かれてもいいぐらいに
素敵だったのか?」
そう言いながら
私に近づいてくる。
いつの間にかドア越しに挟まれる。
えっ……?
ドキッと心臓が高鳴りだす。