好きになっていいですか?
「盗み聞きとか、趣味悪いよね〜君。」
私は少し、イラッときたので
『じゃあ、こんな所であんなのしないでくれます?通行人に迷惑なんで。』
私の言葉に彼は少し驚きを見せた。
「へぇ〜僕のこと知らないの?てか、僕が好きで盗み聞きしたの?だとしたら僕、そういう趣味の人お断りだから。」
(こいつ...自意識過剰じゃん。まじで面倒い性格のやつじゃん。)
『はっ?お前が好きって?バカバカしい。私は誰も好きになったことないし、ましてや自意識過剰の男なんて好きになりません。』
私の発言は彼の顔を歪ませた。
『大体、私はゴミ出しにここの方が近いから通っただけで、君達が勝手に恋愛ドラマ繰り広げてただけでしょ?』
彼は少しして笑い出した。