好きになっていいですか?

「ふははっ!君面白いね!こんな人初めて見た!ははっ!」

(何こいつ。私の発言を聞いて笑いやがった。)

「恋愛ドラマみたいだけど違うよ(笑)本当は僕はあの子が好きだったんだ。」

その時、彼の顔は真剣で少し悲しそうな表情だった。

『そ〜なんですね。じゃあ、なんでふったんですか?』

「僕ってさ、告白されると何故か覚めちゃうんだよね...(苦笑)」

彼はさっきまでの表情とは違い、凄く切なさが込み上げてきた。

「だからかな。【女漁りが好き】って噂が広がるの」

『そ〜ですね。じゃあ、自分のこと好きにならない子を見つけて好きになるとかとか...したらいいんじゃないでしょうか。』

私はその言葉だけ吐き捨て、ゴミを捨てに行った。

「そ〜だね。そうするよ。」

彼が吐いた言葉を私は気にもとめなかった。
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