好きになっていいですか?

「ごめんって!(苦笑)」

『チッ!』

私は舌打ちをしながら彼を睨む。

そう、私は今相当機嫌が悪いのだ。

「本当にごめんって!ほら、せっかく可愛い顔が台無しだよ?」

『そんな事どうでもいいから。謝ったからって済む話じゃない。』

(少し、時間を遡って私がなぜ怒っているのか順番に説明していこう。

数分前...

もちろん私は寝ていた。

《ねぇねぇ!悠二君ってなんで急に藤本さんと話し始めたの?》

と言う言葉が鍵となる。

《う〜ん。僕が好きだからかな?》

《えぇ〜悠二君って藤本さんみたいな人がタイプなの〜?》

《藤本さんってぇ可愛くないしぃ、サバサバしててぇ、男勝りなとこあるから、わたしこわぁ〜い》

《私はお似合いだと思うけどなぁ...》

《藤本って結構可愛いよな!》

そんな言葉が飛び交う中、私は気にせず寝て入れると思うか?

思いませんよねぇ〜(棒読み)

《んぅ...》

《藤本が起きたぞ!》

《藤本さぁん。悠二君とぉどういう関係なのぉ?》

《はっ?いきなり何?》

《悠二がお前のこと好きなんだって!》

《良かったじゃん!紫都香!》

《わたしたちぃ、絶対にぃ負けないからぁ!》

(なんでライバル心むき出しなの?てか、)

《なんで私までそいつの事好きみたいになってんだよ!?》

という訳だ。

どう考えても向こうが悪い。)

私は【面倒い】と思いながら彼を睨んだ。
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