好きになっていいですか?

『ねぇ...必死で謝ってるのか知んないけど、私面倒ごと嫌いなの。分かる?き・ら・いって』

私は大声で誰にでも聞こえるように言った。

「分かってるよ。だって藤本さん見てると、性格上面倒ごとは嫌いな性格だなぁ〜って思うし(笑)」

(こいつ...どこまでも私に迷惑かけるつもりか。)

キーンコーンカーンコーンッ

チャイムが鳴りお昼の時間だ。

私は弁当を取り出し自分の席で食べようとする。

すると...

「それ手作り?うまそー!なんかちょーだい!」

(また絡んできやがった。どこまでもしつこいやつ。)

『別にいいから、早くどっか行って。』

「えぇ〜冷たいな。一緒に食おうよ!」

何を言い出したかと思えば面倒ごとを増やしに来ただけだった。

『はっ?私は面倒なので目立ちたくありません。なのでお断りです。』

「イイじゃん!別に!減るもんじゃないし。」

言っても無駄だとわかった私は、諦めた。

『じゃあいいから、あんまりうるさくしないでね。』

「うん!ありがとう!」

その返事が私には子供のように思えた。
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