好きになっていいですか?

今日はアイツと映画を見に行く。

クラスの皆の目の前で誘ってきたので、クラスにいる友達が私の服装などを考えてくれた。

(まぁ、別にどんな服でもいいと思うんだけど。一応聞いとかなきゃ怖いし。)

「藤本さん!おまたせ!まった?」

『ううん。今来たとこ。』

これも言えと言われた。

私は友達に教えて貰った通りにする。

「よかったぁ〜。」

『早く行こ。ここ人が多い。』

多くて賑やかなのはいいけど、私は静かなのを好む。

「でもまだ時間あるし、ちょっとそこら辺歩こっか。」

『それもそうだね。』

普通の人から見ればカップルに見えるが、実際私たちの会話は素っ気ない感じがする。

(いや、私が素っ気ないのか。)

「そう言えば藤本さん今日、可愛いね。いつもと違う。」

何故か彼は顔を赤くして言った。

(熱でもあるのか?)

『ありがと。鷹西くんもかっこいいね(棒読み)』

「ははっ...名前呼んでくれるのはいいけど、棒読み辞めてよ(苦笑)」

『仕方がない。言ったことないし、褒めるとこ見つかんないから適当に言っただけだから。』

私は今日に限ってらしくもないことを言ったのかもしれない。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

魔女っ子娘のアリミル

総文字数/804

絵本・童話3ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop