【短】恋がはじまるそのときは、
「お前なあ、何歳になった?」
「えーもうすぐ18歳!」
「だったらな、みこ。みこももう大人に近付いてるんだから、その、さ?この腕を……」
「え!やだよ?絶対離れないよ?」
何を言われるのか分かったわたしは、優にぃの言葉を遮ると、頰を膨らませた。
「……好き、なんだもん」
「あーありがたいけどさ、うん、みこ。ありがとう」
優にぃは困ったようにわたしの頭をなでる。
……ほら、またそうやって子ども扱いする。