【短】恋がはじまるそのときは、


優にぃのバカ。


悩むそぶりを見せるくせに、答えなんてひとつしかないじゃんか。


いっつも言ってるもんね。


ーーみこがほんとの妹なら、家でも毎日可愛がってやれるのに、って。


わたしはそんなこと、1ミリだって望んでないのに。


優にぃ、知ってる?


わたし、優にぃのこと本気で好きなんだよ?


いつもいつも笑って大好きって言ってるけど、その裏では怯えてるんだよ?


いつ、優にぃにもうやめろって冷たく突き放されるのか、怖いんだよ?


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