だからそれは、愛じゃない。
せめて祐樹の名前だけでも確認しようと、5組のクラス表に再度視線を移すも、
「じゃ、早く教室に行こう!!」
上機嫌な萌ちゃんに手を引かれ、5組へと向かう。
………鶴橋くんと祐樹が何組か、見れなかったな。
5組もあるし、祐樹とまで一緒になる確率は低いかもしれない。でも、また一緒になりたい………
教室へ入ると、机の右上に名前が貼ってあった。名前順らしく、私は真ん中の一番後ろの席だった。
萌ちゃんは私の斜め前の席で、『やったー! 席近い!』と、喜んでくれていた。