だからそれは、愛じゃない。




「な、何するの………」


 さすがに悔しい。


 悔しくて、ムカついて、イライラして、私は鶴橋くんを睨み付けてしまった。


 私今まで頑張ったよ………


 付き合って4ヶ月くらい経ったけど、鶴橋くんが不安にならないように、今まで約束守ったよ。


 ――なんで、見てくれないの?
 どうして分かってくれないの?


 もう、限界だった。


 いくら”鶴橋くんには私しかいない”って分かってても、もう、無理だと思ってしまった。


「もうやだ。もうムリ。もう別れたい!!!」


 今まで溜めに溜めていた言葉が爆発した。叫んでみたけど当然、鶴橋くんが『ウン』と言ってくれるワケがなく、そのまま腕を引かれ公衆トイレに連れていかれた。


「ふざけんじゃねぇぞ、クソが!!!」



 怒り狂う鶴橋くん。
 止めることなんてできずに、怒鳴られ、体や顔をひたすら殴られた。

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