だからそれは、愛じゃない。
絶対アイツを許さない。
◆◇祐樹side◆◇
俺に言ってくれた『束縛をやめさせる方法』を早速実行したのか分からないが、良太がすごい勢いで鶴田に言い返してくれた。
それはもう、気持ちがイイくらいに。
結果、良太が圧倒的に言い負かし、鶴田は睨み付るだけしかできず、舌打ちして教室から出て行った。
そんな鶴田と……朱里は今日帰るらしい。
大丈夫だろうか。
また色々言われないか不安だった。
夜、家のインターホンが鳴り、玄関を開ける。すると衝撃的な光景が飛び込んできた。
ボロボロの朱里が泣きながら家に来るなんて………そんなの考えたくもなかった。