だからそれは、愛じゃない。
「………………学校は??」
”久しぶり”と言うワケもなく”元気だった??”と言うワケでもなく、”なんでここにいるの??”と遠回しに聞いてみた。
「朱里が心配で。いてもたってもいられなくなって、早退したんだ………」
と、苦しそうな悲しそうな表情を私に向ける鶴橋くん。
………苦しくて悲しいのは私の方だよ。
こんなに申し訳なさそうな表情をしてるくらいだ。
今日はさすがに殴らないだろうと思い、玄関の扉を閉め、外で鶴橋くんと話す事にした。
「朱里、本当にごめん。殴ったりなんかしてごめん………」
頭を下げて私に謝罪してきた。
………ムリだよ。そんな簡単に許せるハズがない。