だからそれは、愛じゃない。
最初で最後の大作戦。
「祐樹、いつその計画実行するの??」
鶴橋くんの本性を知ってまで仲良くできるハズもなく、私は急かすように『いつ??』と聞いてしまった。
「朱里はいつがいい??」
まだ『いつ、実行するか』は決まってなかったらしい。
『俺と良太と朱里が3人一緒に揃える日じゃないとダメなんだけど』と、スマホの取り出す祐樹。
………私と祐樹と鶴橋くんが揃う日。
もうすぐ良太くんも祐樹と一緒のバスケ部に所属するだろう。
だったら尚更、祐樹達に合わせる事は難しくなる。
「祐樹、大会とかはまだないの?? 大会がもしあるなら、大会を見終わった帰りに鶴橋くんと鉢合わせできるようにしたい。そして、私がその場で鶴橋くんを怒らせる事を言って、何発か殴られる」