だからそれは、愛じゃない。
……学校の近くの公園。
この寒いなか、ずっと待っててくれたのだろうか。そう考えると申し訳なくなり『鶴橋くん、ゴメンね』と、謝っていた。
けれど鶴橋くんは″喧嘩した事への謝罪″と思ったらしく、
「その事についても話がしたいから」
と冷たく言われてしまった。
……まだ、私の事を許せてないんだと思った。
それより、これ以上待たせてはいけない。
鶴橋くんに『今から行くね』と伝えて通話を切る。急いで鶴橋くんがいる近くの公園へと向かう。
公園に着くと、鶴橋くんはベンチに座っていた。
毛糸のマフラーと暖かい飲み物で、寒さから耐えているように見えた。
『鶴橋くん!』と、名前を叫びながら、私は鶴橋くんが座っているベンチまで走る。