【中編】彼女様は甘い味。
ここまでの出来事があまりにも早すぎて…
疑問符は消えません。
『愁はさ二重人格なんだよ』
…そ、それって危険じゃないですか!?
今更…、
ウーたんのぱっちんぴんどめでパチパチと音を鳴らしている、きっと無意識だろう。
興奮すればするほどにその音も速くなっていく。
で、でも。
結衣ちゃんも恵ちゃんもそんなこと一言も言ってませんでしたよ…?
なら、一体どういうことですか?
蓮先輩はあぁ言ってましたけど、本当なんでしょうかね…
あ!!
でも思い出してみますと、
あの時の大塚先輩はまるで“狼さん”になっていましたよね!
※さん、はいらないと。…思う。
「…ぬぅ〜っ!!
ウーたん、どう思う?」
ベッドに寝かせてあるウーたんを起こして、聞いてみます。
けどウーたんには分からないみたいです。
とりあえずこのウーたんぱっちんぴんどめは…
…あたしの髪に付けておきましょうか!
そこら辺はちゃっかりな奏音。
すると部屋のドアが急に開いて中に入って来た人がカチャリ…、
鍵を閉めました。