【中編】彼女様は甘い味。




様々な障害が二人を待っている。

しかしそれでも二人はその恋を…


切なくも甘いラブソング。


「凄く…良かったです」

一番最初にあたしに聴かせてくれた事が嬉しくて。
何より、あたしに向けて書いてくれた詞も嬉しくて嬉しくてしかたがなくって。


無意識にもあたしは蓮先輩の胸の中へ飛び込んでいました。



「…もっと知りたいです。」

先輩の甘い匂いに包まれてあたしはそう言う、そしてそんなあたしの頭を優しく撫でてくれる先輩。



「先輩のこと。たくさん知りたいです…
恋の仕方も、いっぱい…いっぱい知りたいんです」


「教えてやるよ。

…俺のことも、恋の仕方も」


クスリと笑いながら先輩は言った。



「好きです。大好きです!」

今までの気持ち全てが外に出て行ってしまったようなそんな気持ち。


そして再びあたしに顔を近づけると、かすめる様な触れるだけのキスをあたしにしました。




「甘いな、お前の唇」

蓮先輩はニヤリと笑って言うと、なんともいやらしくあたしの唇に人差し指をスーッとなぞる様にして触れさせました。


…ビクッとする自分。


「甘い…って」

ポッと赤く染まる頬。



そして始まる天使と悪魔のこれからの恋。


誰も予想も予知も出来ない。




悪魔の好きな彼女様。


『彼女様は甘い味。』




―END。


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