コバルトブルーの誘惑
郊外のホテルの部屋はマンションのような形式の部屋だった。

部屋のドアの前で、
「どうしても、同じベッドじゃ、ダメ?」と私の瞳を覗く、ブルーの瞳を振り切ると、

諦めたように私が案内された部屋には
セミダブルのベッドにシャワールームとトイレが付いていて、ベッドとクローゼットが付いていた。

十分でしょ。一泊だし。きっと、ゲストルームってやつだろう。


広いリビングに、簡易のキッチンが付いているタイプの2LDK
レオンの使う主寝室はきっとダブルベッドだな。
洗面所の奥に広いバスルームも別にあったけれど、この旅行では使うつもりはないよ。

結構用意周到。
いつでも、一緒にベッドで過ごす準備は出来ている。とこの部屋は言っている。



身体の関係ができたら、また、5年前のように嶺緒の心を待ってしまう。

私の心と身体は繋がっているという事を私はこの5年間で学んでいるのだ。
切り離して楽しむという事はない。



「荷物をだして、シャワーしてくる。」と私は部屋に鍵をかけて荷物を取り出した。



< 14 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop