コバルトブルーの誘惑
サラさんがやって来て、
「こんばんは。舞。嶺緒からあなたのサポートを頼まれてる。」


「私はここで秘書をするつもりはありません!」と言うと、

「だって、業務命令でしょ。文句言わないで。ここで働きなさい。」と私に微笑みかける。

「サラ、嶺緒と話させないと…」

「もう、ここで働くのは決まった事よ。」とサラさんが真面目な顔をする。


…もう、決まった事…

理不尽なやり方のワケを嶺緒に問いただしたい、出来れば撤回してもらいたい、
と怒った勢いでここまてやって来てしまったけど…
私は怒った顔でサラさんの言葉を聞いていたけど…

「…わかりました。帰ります。」と後ろを向くと、


「舞、一緒に食事しよう。ケン、私、帰るわ。嶺緒の部屋で豪勢な食事。
部屋に入れるように連絡入れておいて。あと、私の荷物後で持って来て。」
とケンさんにいって私の腕を掴んで歩き出す。

「注文の多いオンナだな。」とケンさんは呆れた声を出して、オフィスに戻って行った。


もう、どうなってるの?

なんでサラさんと嶺緒の部屋で食事?

ちっとも、私の思い通りになってないんだけど?!

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