コバルトブルーの誘惑
「ファミリータイプ4LDK。どうぞ。入って。レオの部屋だけど…」
と通された部屋は角部屋の夜景が綺麗なタワーマンションそのものだ。
「お腹空いたね。ルームサービス取ろう。
いっぱい食べよう。こんなに腹が立ったんだから…」と言われると、お腹が空いてきた。
洗面所を借りて、手を洗って鏡を見る。
派遣会社を出た時より、マシな顔をしているだろうか…
『アンダーソン』の御曹司のただのワガママ?
私と会社を困らせるつもりはないってことだろうか…
少し化粧を直して、部屋に戻ると、
「顔色良くなったし、怖くなくなったわ。
大丈夫。嶺緒はあなたにゾッコンよ。」とサラさんは私に笑いかける。
ぞっこん…とか言われて、秘書なんていう仕事を知らない会社でする事になるなんて…
それって結構『大丈夫』とは思えないんですが…
…嶺緒は私と恋人になりたいと思っているの?
私は?
5年ぶりに会った嶺緒の事…どう思ってる?
サラさんはフルコースのように食事をオーダーし、
私達は食事をしながら、お互いの趣味がテニスだということを知ったり、パンケーキを食べ歩くと私が言うと、一緒に行きたいとサラさんが言ったりして、デザートにチョコレートスフレを食べる頃、
嶺緒とケンさんが帰って来た時には、サラさんと笑いあって話すようになっていた。
「楽しそうだな。」と微笑んだ嶺緒は
私の頭にただいま。とキスをして着替えに行った。
「普通に恋人だろ。」とケンさんは私の顔を覗くので、私は肩をすくめておく。
「機嫌は直ったみたいだな。お手柄だ。サラ。」とサラさんの頬にキスをしてこれも洗面所に消える。
サラさんが、
「きっと向こうで舞の機嫌が直って良かったね。ってコソコソ言ってると思う。」と私の顔を見た。
と通された部屋は角部屋の夜景が綺麗なタワーマンションそのものだ。
「お腹空いたね。ルームサービス取ろう。
いっぱい食べよう。こんなに腹が立ったんだから…」と言われると、お腹が空いてきた。
洗面所を借りて、手を洗って鏡を見る。
派遣会社を出た時より、マシな顔をしているだろうか…
『アンダーソン』の御曹司のただのワガママ?
私と会社を困らせるつもりはないってことだろうか…
少し化粧を直して、部屋に戻ると、
「顔色良くなったし、怖くなくなったわ。
大丈夫。嶺緒はあなたにゾッコンよ。」とサラさんは私に笑いかける。
ぞっこん…とか言われて、秘書なんていう仕事を知らない会社でする事になるなんて…
それって結構『大丈夫』とは思えないんですが…
…嶺緒は私と恋人になりたいと思っているの?
私は?
5年ぶりに会った嶺緒の事…どう思ってる?
サラさんはフルコースのように食事をオーダーし、
私達は食事をしながら、お互いの趣味がテニスだということを知ったり、パンケーキを食べ歩くと私が言うと、一緒に行きたいとサラさんが言ったりして、デザートにチョコレートスフレを食べる頃、
嶺緒とケンさんが帰って来た時には、サラさんと笑いあって話すようになっていた。
「楽しそうだな。」と微笑んだ嶺緒は
私の頭にただいま。とキスをして着替えに行った。
「普通に恋人だろ。」とケンさんは私の顔を覗くので、私は肩をすくめておく。
「機嫌は直ったみたいだな。お手柄だ。サラ。」とサラさんの頬にキスをしてこれも洗面所に消える。
サラさんが、
「きっと向こうで舞の機嫌が直って良かったね。ってコソコソ言ってると思う。」と私の顔を見た。