コバルトブルーの誘惑
私は嶺緒に手を握られたまま、動けなくなってケンさんとサラさんに手を振られてしまう。
「本当に襲わないでください。」ともう一度確認しておくと、
「えー。本当にダメなんだ。」と大きなため息をつかれた。
「自分で言い出したんでしょ。ちゃんと責任もってください。」と嶺緒の隣に座ると、
「襲わないから、しばらくこうしてて。」と私を深く抱きしめ、じっとしている。
「…何してるんですか?」
「うーん。ここにいるって確認。」と言って、しばらく言葉も発せずに抱きしめていたけれど
…
「…もう、気づいてると思うけど…僕は舞に一緒にいて欲しくて、良くない手段を使った。
でも、誰も損をしないし、うまくできたってそう思ってる。
舞は僕のそばにいるのは嫌?」と叱られるのがわかっている子どものように小さな声を出す。
「…嫌ってワケじゃないけど…私は自分がうまく働いていける自信がない。
食器の知識はないし、秘書なんて何をするのかわからない。」
「大丈夫だよ。ケンとサラが付いてるし…
僕が初めての日本での仕事でも、舞の笑顔と
美味しい紅茶があれば、ホッとして、また仕事ができる。って言ったら、ケンもワガママを聞いてくれたんだ。」
…もう、決まったこと。なんだよねぇ
「…分かりました。やってみます。」
「もう、怒ってない?」
「…まあね。美味しいご飯を食べて、嶺緒の悪口を言ったらスッキリした。」
「良かった。『アンダーソン』の食器を好きになってくれる?」
まあ、美しい贅沢な食器は見ていて好きだと思う。
自分では高級すぎて、たくさん持てないだろうけれど…
(普段使いには贅沢すぎるし…)
「…はい。」と言うと、やっと腕を緩め、私の顔を見た。
「ところで、悪口って?」
「自己中とか…」
「…ジコチュウ?」
「まあ、ワガママって感じ。」と言うと、
「…うん。」と言って、私の瞳を見つめ、深くくちづけする。
唇を押し開き舌で私の口の中を探る。
「んっ」と私は声を出し、唇を引き離して、顔をしかめる。
「…こういうのってジコチュウ?」と笑った声を出すので、
「…正解です」とつい赤くなって顔を背けて言うと、楽しそうに笑って腕を解いてくれた。
「本当に襲わないでください。」ともう一度確認しておくと、
「えー。本当にダメなんだ。」と大きなため息をつかれた。
「自分で言い出したんでしょ。ちゃんと責任もってください。」と嶺緒の隣に座ると、
「襲わないから、しばらくこうしてて。」と私を深く抱きしめ、じっとしている。
「…何してるんですか?」
「うーん。ここにいるって確認。」と言って、しばらく言葉も発せずに抱きしめていたけれど
…
「…もう、気づいてると思うけど…僕は舞に一緒にいて欲しくて、良くない手段を使った。
でも、誰も損をしないし、うまくできたってそう思ってる。
舞は僕のそばにいるのは嫌?」と叱られるのがわかっている子どものように小さな声を出す。
「…嫌ってワケじゃないけど…私は自分がうまく働いていける自信がない。
食器の知識はないし、秘書なんて何をするのかわからない。」
「大丈夫だよ。ケンとサラが付いてるし…
僕が初めての日本での仕事でも、舞の笑顔と
美味しい紅茶があれば、ホッとして、また仕事ができる。って言ったら、ケンもワガママを聞いてくれたんだ。」
…もう、決まったこと。なんだよねぇ
「…分かりました。やってみます。」
「もう、怒ってない?」
「…まあね。美味しいご飯を食べて、嶺緒の悪口を言ったらスッキリした。」
「良かった。『アンダーソン』の食器を好きになってくれる?」
まあ、美しい贅沢な食器は見ていて好きだと思う。
自分では高級すぎて、たくさん持てないだろうけれど…
(普段使いには贅沢すぎるし…)
「…はい。」と言うと、やっと腕を緩め、私の顔を見た。
「ところで、悪口って?」
「自己中とか…」
「…ジコチュウ?」
「まあ、ワガママって感じ。」と言うと、
「…うん。」と言って、私の瞳を見つめ、深くくちづけする。
唇を押し開き舌で私の口の中を探る。
「んっ」と私は声を出し、唇を引き離して、顔をしかめる。
「…こういうのってジコチュウ?」と笑った声を出すので、
「…正解です」とつい赤くなって顔を背けて言うと、楽しそうに笑って腕を解いてくれた。