コバルトブルーの誘惑
「んー、美味しい。」と私がピンクのグアバシロップをかけたパンケーキを頬張ると、
「あいかわらず、美味しそうに食べるね。」と嶺緒は笑ってスクランブルエッグを口に入れた。
「だって、美味しいし」
「明日も食べれば」
「毎日食べたら、太っちゃう」
「舞、前より大人になったね。昔は毎日でも食べたいって言ってなあ。」
「少しは大人になって自制が出来るようになったの。
嶺緒は前より我儘になったんじゃない?」
「うーん。そうかな?
欲しいものは欲しいと言わないと、手に入らない。
僕は舞が欲しいよ」
「そ、…それはどういう」
「言葉どおりだよ。舞が欲しい。
心も身体も。…昔も言ったかな…」
私はパンケーキをむせこんで、慌てて水を飲む。
「…朝からふざけてる?」
「僕は本気。5年ぶりに舞に会って、またそう思った。」
…そうなの?
私がブルーの瞳を見つめると、
「舞、恋人になって」
「…」
それって、いつまで?って聞けないよね。
ヒトの気持ちは変わっていくから…
でも…
はっきり終わりが見えている恋は…辛いよ。
「嶺緒、直ぐには返事が出来ない。」
「他に恋人がいる?」
私は首を横に振る。
「じゃあ、良い返事を待ってる。
…できるだけ、早く欲しいけど…」と嶺緒は大袈裟にため息を吐いて、笑顔をみせた。
「あいかわらず、美味しそうに食べるね。」と嶺緒は笑ってスクランブルエッグを口に入れた。
「だって、美味しいし」
「明日も食べれば」
「毎日食べたら、太っちゃう」
「舞、前より大人になったね。昔は毎日でも食べたいって言ってなあ。」
「少しは大人になって自制が出来るようになったの。
嶺緒は前より我儘になったんじゃない?」
「うーん。そうかな?
欲しいものは欲しいと言わないと、手に入らない。
僕は舞が欲しいよ」
「そ、…それはどういう」
「言葉どおりだよ。舞が欲しい。
心も身体も。…昔も言ったかな…」
私はパンケーキをむせこんで、慌てて水を飲む。
「…朝からふざけてる?」
「僕は本気。5年ぶりに舞に会って、またそう思った。」
…そうなの?
私がブルーの瞳を見つめると、
「舞、恋人になって」
「…」
それって、いつまで?って聞けないよね。
ヒトの気持ちは変わっていくから…
でも…
はっきり終わりが見えている恋は…辛いよ。
「嶺緒、直ぐには返事が出来ない。」
「他に恋人がいる?」
私は首を横に振る。
「じゃあ、良い返事を待ってる。
…できるだけ、早く欲しいけど…」と嶺緒は大袈裟にため息を吐いて、笑顔をみせた。