二人だけの秘密
「ん!」

スクロールすると、お店掲示板爆サイと表示された項目が僕の目に映った。

「掲示板……?」

僕は眉間にしわを寄せ、掲示板サイト爆サイをタッチした。

『坂口かな、今日出勤してるwww匿名』

『そいつ、強姦された女子大生やろww匿名』

『今、サービス中www匿名』

『ウソつけww匿名』

『行きたいけど、外出たくない。暑いww匿名』

『つか、金ないwww匿名』

『こんな不景気では、遊ぶ金がないwww匿名』

閲覧して見ると、無数の書き込みがネットの掲示板サイトに書き込まれていた。

「なんだこれ………?」

僕は、眉間にしわを寄せた。

500は超える、スレッドの投稿数。全て匿名で書かれており、誰か投稿したのか分からない。

『今日京都の気温、40度近くまで上がるらしいぜ。それで出かける奴は、勇者www匿名』

また、ネットの掲示板サイトに書き込みされた。

「み、美希さんの書き込みは………」

僕は美希さんもネット上で書き込みされているのではないかと思って、さらに画面をスクロールして掲示板サイトを閲覧した。

数分かかって全部のスレッドの投稿数を見終えたが、美希さんの書き込みは一切なかった。


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