ラムネ瓶にさよならを
田んぼに囲まれた駄菓子屋の前。
ベンチに座りラムネを飲むのはもう日課になっている。
夏休みが目の前に迫っている今日も例外ではない。
終礼のチャイムが鳴ったと同時に気怠げに私のクラスまで来て「帰るぞ」と言う幼馴染み。
暑い暑いと言うなら、早く帰ってクーラーの当たる部屋で寝とけばいいのに。
でも何も確認しなくても当たり前のように駄菓子屋に入っていく衣純を見て、嬉しくなるのは否定出来ないけど。