【完】私、新しく生まれ変わります!
「心菜ちょっと我慢して」
急にはやとくんから声をかけられて、ん?と思って隼人くんに向いた瞬間、
ぎゅっと抱きしめられた。
「え⋯⋯は、隼人くん?」
「お願い」
いきなりのことでびっくりしてしまう。
「⋯⋯あ、うん⋯⋯」
私の手はどうしたらいいかわからずぶらんとなっている。
なんか、悲しいことでもあったのかな。だから花火大会私を誘ったのかな。
じゃあ、抱きしめ返した方がいい⋯⋯?
そう思って私も隼人くんの背中に手を回してよしよしする。
私が慰めてるはずなのに、すごく心が落ち着く。
リラックス出来る。