【完】私、新しく生まれ変わります!
結構人気な子で涼くんに似てるムードメーカーな子。
だから友達も多いし、性格もよかった。
こんな私にも他の子と同じように接してくれて何かと気にかけてくれた。
最初は上野くんはすごく人気だし、前みたいにみんなから無視されるのが嫌だったから鬱陶しかった。
こんな私でも私とは距離を置いて地味とか悪口は言われてたけど無視はされることなかったから。
だけど、気さくに話しかけてくれるのは上野くんだけだったし、なにより私の性格を認めてくれた。
だから、いつの間にか好きになってたんだ。
それを花音に打ち明けて、背中押されてダメ元で告白したの。
「す、好きです⋯⋯」
本当に緊張した。
多分、涼くんもこんな感じだったのかな、なんて思ったり。
「え?」
き、聞こえなかったかな⋯⋯??
「上野くんのことが好きですっ!」
すごく、ありがちな言葉。
でも、これが私の精一杯の言葉だった。
「⋯⋯うん。俺も好きだ」
「⋯⋯え」
好きっていった??
「俺から言おうと思ってたのに⋯⋯」