sweet☆スイーツ
「お母さんおはようございます。」
マサ君は立ち上がり、礼儀正しくママに頭を下げてる。
「あら。マサ君おはよう。今朝も男前ね。」
ママの冗談に、マサ君は照れて頭を掻いてる。
これはマサ君とママの恒例行事。
私は2人の姿を、微笑ましく見つめた。
だって自分の親と彼氏が仲良くしてくれるのって嬉しいもんね!
一瞬膝小僧の痛みすら忘れていたけど、ハッと我に返った。
「学校!」
そう言ってケータイを見ると、8時10分を過ぎていた。
「遅刻決定じゃぁん!!」
ガクッとうなだれ、その場に倒れ込む。
真波の足じゃ、どう頑張ったって間に合いっこないよぉ。
自分の馬鹿さに呆れつつ、悲しみに暮れていると、フワッと体が軽くなった。
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