君が好きと書いたのは放課後のこと
沢山泣いて、汐の彼氏の話を聞いたり、写真を撮ったりしている内にいつの間にか最終下校時間になっていた。
「あー、噂をすれば彼氏から電話だちょっと出てくるね」
「うん、言ってらっしゃい。ここで待ってるね」
「あ、ごめん待って教室に彼氏に返すマンガ置いてきちゃった…ごめん真子取りに行ってもらってもいい?あたし電話来てるから…」
「えー…しょうがないな。こんどアイス奢ってね高級なやつ」
「はいはい、よろしくー」
そう言って彼氏との電話に入ってしまった汐。
しょうがない、取りに行ってあげるか。