はじめて知った世界の色は
変わった、色々と。
こうして引きこもっていた部屋を綺麗に掃除してることも、カーテンを明るいものに変えたことも。
それは私にとって、すごく大きな変化だ。
「良かったね。家族と話し合うことができて」
そう、私はわだかまりがあった家族と向き合うことできた。
あの公園の夜にお姉ちゃんの気持ちを知って、
私もずっと家族に対して思っていたことや学校についてのことを打ち明けることができた。
そして次の日、お姉ちゃんも交えて四人で話す時間を作った。
最初に話したのはお姉ちゃん。
将来のこと、就職のこと。お父さんとお母さんが理想としてる選択じゃないかもしれないけど私の好きにさせてほしいとお姉ちゃんは堂々と言った。
その姿に背中を押されて、次に口を開いたのは私。
本当は学校でいじめられていたこと。
毎日ツラくて吐き気と戦いながら登校していたこと。あの日々のことを思い出しながら私は両親に全部話した。
お母さんは『気づいてあげられなくてごめんね』と瞳に涙をいっぱい溜めて、お父さんは『そのいじめた奴らを許さない』ととても怖い顔をしていた。