絶対に、離さないで。(仮)
ロボット人間?
天宮楓は”ロボット人間”と呼ばれている。
「天宮くんて、かっこいいけど全然喋らないし、いつも無表情だし、よくわかんない」
「やっぱそう思うよねー。あたしも去年の入学した手の頃は、いいなあって思って話しかけたりしたけど、無視されるし。”ロボット人間”なんて言われる理由もよくわかるわー」
「人間の皮を被ったロボット?」
「そうそう!それも、言語能力が欠如してる欠陥品!」
「ぷっ、さすがにそれは言い過ぎじゃない?」
そんな会話が、天宮の目の前でされるが、当の本人は気にしない。
また、あるところでは・・・・・・
「あの無口で無愛想なところが逆に良かったりするのよ。なんか裏を知りたくなるって言うか!?」
「そうそう!実は俺様とか、ドSとか」
そしてまたあるときには___
「あっ、天宮先輩!ちょっといいですか!」
廊下から顔を覗かせ、熟れたリンゴのように赤い顔で天宮に話しかけ1年生。
「無理」
「えっ」
こうして、毎度の呼び出しには二文字で即答して終わる。
学校全体で、6割は天宮を”ロボット人間”として嫌味を言い、3割はそんな天宮に好意を抱き、1割は興味がない。