片恋レター
手紙が投函された音に気づいたのか、家の中から一人の女性、エモールさんが出てきました。



エモールさんはポストから手紙を取り出し、手紙の差出人を探すように辺りを見渡しましたが誰もいなかったので家の中に入っていきました。




レンガの家の中は見た目と同じようにとても、日本だとは思えないようなつくりをしていました。



エモールさんが家に入るとキッチンのほうからピーという甲高い音が聞こえてきました。



どうやら、お湯が沸いたようです。エモールさんは机に手紙を置いて、キッチンへ行きました。



ポットの水はお湯になっていました。エモールさんはガスを止めて、紅茶を入れました。そして、その紅茶を持って机に座り、先ほどの手紙を開けて読み始めました。



手紙は女の子らしい癖のある字で書かれてありました。



< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop