幼なじみじゃ、なくなった夜。
「…それで、2人は仲良く一緒にお昼?」
やたらと喉が渇いてきた私は紙コップの水を一気飲み。
そんな私を見かねてか、愛理がそう榎波と足立さんに話しかけた。
「はい!営業の帰りなんです。実は今、大口契約がもらえそうなところに営業かけてるんですけど、あと一歩!って感で」
ねー、榎波先輩っ?と榎波の腕に絡みつく足立さんを、榎波が「余計なこと言うな」と引き剥がす。
「それより足立。お前はもっと取引先のこと勉強してから行けよな」
「あっ榎波先輩、その牛丼おいしそう!一口もらってもいいですか?」
「おい先輩を無視か?」
…仲、良いんだなぁ。