幼なじみじゃ、なくなった夜。






やっと脳が動き出してきた私は、のろのろと体を起こして、キッチンでコップ一杯の水を飲んだ。



そして、机の上に置き去りにしてあったハガキを手に取る。





同窓会のお知らせ。今更高校時代の夢なんて見たのは、明らかにこれが原因だ。





はぁ…どうしたものか…。





寝起きのボサボサ頭を抱え悩んでいると、すぐ近くに置いてあったスマホがウ゛ーッと唸った。


画面を見ると、懐かしい名前が。






「もしもし、舞香?」



『夏帆ひさびさーっ!元気だった〜!?』





高校時代の親友、若林舞香だ。





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