幼なじみじゃ、なくなった夜。
『えぇ!?榎波また彼女と別れたの!?』
『おー飽きた』
『飽きたって!ったくこれだからモテる男は…!』
『しょーがねーじゃん?俺が一緒にいて飽きないのお前くらいだし。アホすぎて飽きない』
『あんた喧嘩売ってんの?』
高校時代、そのときの榎波の笑っていた顔を思い出す。
…ばか、榎波。
なんでそんな嘘ついてたの。
あのとき榎波が気持ちを言ってくれてたら。
もしかして私たちの関係は…変わってた?
なんて。
なんて無責任なタラレバなんだろう。