幼なじみじゃ、なくなった夜。







「んっ…」




噛み付くようにされたキス。




反射的に押し返そうとした私の両手を、榎波がつかんで乱暴に壁に押し付ける。




「えなっ…ん、」




名前を呼ぼうと口を開いた隙をついて、入り込んでくる榎波の舌。



強引に絡ませてきて







…息が、できない。








バチンッ…!!








暫くして離れた榎波の頰を、思いっきりビンタした。






「急にっ…何す…!」





激しすぎるキスの後で息絶え絶えの私を見て、榎波がフ、とバカにしたような笑みを浮かべる。





「アホ。こんくらいのキスで息あがってんじゃねーよ」



「なっ…!?」



「最低だな。お前も…俺も」





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