幼なじみじゃ、なくなった夜。





ふ、と目を開けるとそこには見慣れた白い天井があって、カーテンからは眩い光が漏れていた。どうやら朝がきたらしい。




ゆっくり体を起こして、伸びをする。




枕元にあったスマホを開くと6時15分。セットしたアラームよりも15分も前だ。



私がアラームよりも先に自然と目を覚ますなんて珍しい。…そして、元カレの夢を見るのも。



それこそ、別れたばかりの頃は泣いて泣いて、夢にも見たりしたかもしれない。でももう何年も前のことだし、最近じゃ思い出すことすらなかったのになぁ。





そんなことを考えながら、アラームを解除。




冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを一気飲み。






…さぁ、何はともあれ、今日も仕事だ。






< 63 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop