幼なじみじゃ、なくなった夜。






「クソクズゴミ男…か」




苦笑いする涼平に、更に威嚇的な態度をとる榎波。



「そうだよ。で、そんなお前が今更何の用なわけ?」



「ちょ、ちょっと榎波、何もそんなきつい言い方しなくたって…」




あまりに榎波の態度が挑発的なので堪らず口を挟むと、「…あ?」とヤクザよろしく鋭すぎる視線で凄まれた。ヒィーッ!




「…相変わらず夏帆の近くにはお前がいるんだな」




そんな私たちを見て、どこか呆れたような、寂しそうな涼平。




「大学のときもいっつも夏帆の隣にはお前がいた。ほんと…邪魔で邪魔で仕方なかったよ」



「んだと!?」




涼平に摑みかかろうとする榎波…



ちょ、ちょっと





「ストップ!!!!」





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